女性に多い自己免疫疾患。そのカギは「ホルモン」と「自律神経」にあった!
はじめに
「自己免疫疾患は女性に多い」と聞いたことはありませんか?
その背景には、女性特有のホルモンバランスや、自律神経の乱れが関わっています。特に、関節リウマチや甲状腺の病気、全身性エリテマトーデス(SLE)などは、20〜50代の女性に多く見られます。
今回は、女性ホルモンと免疫、さらにストレスや自律神経との関係について解説します。
女性ホルモンは、免疫を元気にしすぎてしまう?
女性の体に欠かせないホルモン「エストロゲン」には、免疫を活性化する働きがあります。適度な働きなら体を守ってくれますが、免疫が元気すぎると、自分の体を間違って攻撃してしまう「自己免疫反応」が起きやすくなります。
女性はライフスタイルの変化によりホルモンバランスが変動してしまうため、出産前後や閉経後にホルモンバランスが崩れると、自己免疫疾患の症状が悪化するケースも多く見られます。ホルモンの変動は免疫のバランスに大きく影響しているのです。
女性に多い自己免疫疾患とは?
女性ホルモンの影響を受けやすい自己免疫疾患には、以下のようなものがあります:
- 関節リウマチ
- 橋本病やバセドウ病などの甲状腺の病気
- 全身性エリテマトーデス(SLE)
- 強皮症、乾癬、膠原病など
これらは女性に多く、ストレスやホルモンの変化で症状が変化することが知られています。
若い女性にも増えている背景
最近では、20代〜30代の若い女性にも、自己免疫疾患を発症する人が増えています。その大きな要因のひとつが「ストレス」です。
強いストレスや不安、睡眠不足、冷え、栄養の偏りなどが続くと、自律神経のバランスが乱れ、交感神経が過剰に働くようになります。すると、体は常に「緊張モード」になり、免疫の暴走が起きやすくなります。さらに、脳の視床下部からホルモン分泌を調整する「HPA軸」にも影響が出て、女性ホルモンのバランスまで崩れることがあります。
このように、ストレス→自律神経の乱れ→免疫やホルモンの異常、という悪循環が自己免疫疾患の発症につながることがあるのです。
自律神経と免疫のつながり
私たちの自律神経は、無意識のうちに呼吸や血流、内臓の働きをコントロールしていますが、実は免疫の働きとも深く関わっています。
交感神経が優位になると、体は「戦うモード」になり、炎症や免疫反応が活発になります。一方、副交感神経が優位なときは、体が「休む・回復するモード」になり、免疫も穏やかになります。
つまり、ストレスで交感神経が優位な状態が続くと、体の中で炎症が起きやすくなり、自己免疫疾患を悪化させる可能性があるのです。
心と体を整えるためにできること
自己免疫疾患の予防やケアには、専門的な治療ももちろん大切ですが、日常生活の中でもできることがあります。
まずは、ストレスを上手に手放す習慣を取り入れてみましょう。
深呼吸、瞑想、ぬるめのお風呂、好きな音楽を聴く、そしてリンパケアなど、心をリラックスさせる時間を持つことが、自律神経を整える第一歩になります。
また、質の良い睡眠や腸内環境の改善(発酵食品や食物繊維)、冷え対策もとても大切です。
食事では、大豆製品やミネラル、ビタミンB群など、ホルモンバランスを支える栄養素を意識的に取り入れてみましょう。
おわりに
自己免疫疾患は、ただの体の不調ではなく、「心・ホルモン・神経・免疫」が複雑に関わり合って起こるものです。
女性ホルモンやストレス、自律神経のバランスを知ることで、自分の体ともっとやさしく向き合えるようになります。
もし気になる症状がある方は、早めに専門の医療機関に相談するとともに、日々の生活の中で心と体を整えることを意識してみてくださいね。


